いつか自分もホストファミリーになりたい。
そう思ったのは、高校のときアメリカにホームステイしたときから夢の一つでした。縁があってAFSを知り、気軽な気持ちで問い合わせたところ、とんとん拍子に話は決まり、あっという間にホストファミリーになる日がやってきました。最初は楽しみな気持ちばかりでしたが、日が経つにつれ、段々と不安のほうが大きくなってしまいました。何度も、私たちがホストファミリーになっていいのかなと思ったものです。
でも、初めて藤枝駅でサミーに会ったときにその不安は飛んでいきました。スタイルもよくてかわいくて笑顔が素敵なサミーが我が家の新しい家族となりました。この子の日本での経験を一生の宝物にしてあげたいと思ったのを覚えています。10か月は長いようでしたが、今思えばあっという間でした。
いいホストファミリーになりたいと、最初は力が入りすぎて疲れたこともありましたし、自分の息子や娘が特に忙しい時期とかぶってしまったりで体力的にも厳しい日もありました。もちろんサミーも慣れない日本の生活で私たちに言いたいことは多々あったと思いますが、それでも一生懸命私たち家族の一員になろうと頑張ってくれたのだと思います。
春には桜を見て感動し、夏はとにかく友達と暑い夏をしきりに遊び、秋は栗や芋などおいしい日本の食べ物をたくさん発見し、冬には寒さをしのぎ、鍋を食べ、冬景色をみる旅行まで一緒にしてきました。季節を共に過ごしたこと、本当に幸せで、いい思い出です。
ホストファミリーになることは、決して楽しいことばかり!とは言いきれませんが、AFSを通していろんな出会いがあり、そして留学生だけでなく、ホストファミリー自身もこの経験を通して、大きく成長できる「いいきっかけ」となりました。考え方や世界までも、家族一人ひとりが少しずつ大きくなっているはずです。
最後は楽しかったことだけが浮かんできて、今は寂しい思いでいっぱいです。でも私たちはこれから家族として、一生関わっていけるはずです。離れてはいますが、本当の家族のようになれたこと心から嬉しく思います。
次は私たちがNYに行くぞーーー!
2015年にアメリカ留学生サミーさんを受け入れ
Hさんファミリー(静岡)
この記事のカテゴリー: ホストファミリー体験談