我が家がイメルダのホストファミリーに決まって3週間後に彼女はうちにやってきました。コロナ禍の為にホテルで1人きりで過ごす隔離期間を経てから、マスクをしてうちにやってきました。私たちもマスクをしていました。
初めまして、とあいさつの後お互い緊張しつつ、AFSスタッフの方と約束事など確認しました。スタッフの方が帰られて家族だけになった時、マスクをみんなで外しお互いの顔を見合わせて、再びはじめまして。いよいよ家族として出発する気がしました。イメルダはとても緊張しているようでした。

彼女は日本語がほとんど話せなかったので、初めは日本語と合わせて英語も言うようにしてコミュニケーションをとっていました。しかしAFSの方々からほぼマンツーマンの日本語支援が毎日のようにあったのと、彼女にお友達ができると、日本語力は飛躍的に向上していきました。3か月くらいしてからだいたい日本語でわかるようになったと思います。半年くらいしてからイメちゃんから日本語で発語できるようになってきました。イメちゃんというのは我が家でのイメルダのニックネームです。

イメちゃんは日本の大学に進学を希望していると聞いたので、息子の大学見学と一緒にイメちゃんも一緒に見学して、ついでに足を延ばして観光したり温泉デビューも果たしました。他には、ディズニー好きだったのでディズニーシーに行ったり、長男がちょうど二十歳になったので一緒に記念撮影したり、近所の公園を回ったり、インドネシアは紅葉がないので紅葉スポットを回ったりもしました。

子供たちの成長とともにあまり外出しなくなっていた我が家でしたが、イメちゃんのお陰で再びいろいろ家族と回れて、楽しい日々でした。一緒に生活する上でイメちゃんの行動が不思議なこともありましたが、聞いてみるとなるほどなと思うものばかりでした。家族同士、特に配偶者間でも同じことは多々あるかと思いますので、それと同じですね。イメちゃんが帰る頃には、もうイメちゃんが外国人には見えなくなってしまいました。インドネシアの他の人に、本当に親子に見られたこともあります。

今回思い切ってホストファミリーをすることで毎日充実した日々となり、家族でもよく話し合う大切さ、外国人も何もない、同じただの人間、という学びが得られました。イメちゃん、AFSの皆様、本当にありがとうございました。

茨城つくば支部 河野さんファミリー


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