10月16日(水)Music Dialogueの音楽家の皆さんとソプラノ歌手コロンえりかさんをお迎えして、AFS日本70周年記念AFS友の会チャリティーコンサートが開催されました。
東京都文京区関口の目白通り沿いに小高い丘を登ると住宅風景の中に厳かな雰囲気に包まれた白銀に輝く建物が見えてきます。コンサートの会場である東京カテドラル聖マリア大聖堂です。世界的建築家 丹下健三氏の設計で、ステンレスを用いた銀色の外装や直線を組み合わせた曲面からなるシルエットにまず目を奪われ、中に入ればコンクリート打ち放しの静寂で荘厳な空間に心を打たれます。内部には柱が一切なく、傾斜した壁によって作り出された大空間のコンクリート壁の暗色と、祭壇奥の窓から入るやさしい黄金色の光により、一層荘厳さを感じました。
「弦とソプラノで捧げる平和の祈り」と題されたコンサートは言葉にならないほど素晴らしくて感動的でした。正直とても文章で伝えることができません。弦楽器の時に激しく時に穏やかな音色が大聖堂の空間に共鳴して体の細胞1つ1つまでに響き渡り、美しいソプラノの歌声は心も意識も包み込んで天へと誘ってくれるようでした。
AFS友の会は新型コロナウイルス感染拡大による自粛が始まった2020年よりその活動をオンラインによるネットワーキングへ移してきました。この度のコンサートは自粛期間を経て4年ぶりの実地開催です。
素晴らしい音楽家とのコネクションもさることながら、友の会メンバーのブランクを感じさせないパッションとエネルギーに感服し、来場された皆さんが再会を喜んで積る話に笑顔を輝かせる様子もまた感動的でした。
平和を願う心と絆を慈しむ心、まさにAFS日本協会70周年を記念するにふさわしい宵でした。余韻に包まれて大聖堂を出ると、外には爽やかな秋の風がふいていました。
濱崎 洋子(AFS30期リターニー、AFS友の会運営委員)
コンサートの収益金と当日募金箱にいただいた寄付金は公益財団法人AFS日本協会奨学金に寄付させていただきます。みなさまのご協力に心から感謝申し上げます。
当日のプログラムをご覧いただけます。 ~弦とソプラノで捧げる平和への祈り~(PDF/499KB)
アンコール曲は、ハイドン 弦楽四重奏曲第77番 ハ長調“皇帝” から 第2楽章 「神よ、皇帝フランツを守りたまえ」 でした。
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