「AFS平和の鳩プロジェクト」は、AFS第9期生として、1962年から1963年にアメリカに留学した篤志家のご遺志で始まり、AFS年間派遣プログラムの参加費を全額支援する事業です。平和の象徴とされる鳩が大空に飛び立つように、これからを生きる高校生が大空を舞い、平和な世界のために活動してくれるよう願いを込めて「平和の鳩」と名づけられています。
最終派遣年となる2024年は、AFS年間派遣プログラムに参加する第71期生のうち10名が「AFS平和の鳩プロジェクト生」に選ばれました。
2023年9月9日(土)は、この10名が東京に集まり、支援者のご家族と留学時代の同期生に同席いただき、壮行会で留学の決意を語りました。
留学したいと思ったきっかけは、同じ学校に留学経験者の先輩がいた、海外で過ごした大人が周りにいた、学校に留学生がいた、映画に興味があった、海外への憧れがあったなど、一人ひとり違います。育ってきた環境も異なります。共通していたのは、皆、大きな一歩を踏み出したということです。
壮行会では、「留学は夢だった。夢を叶えるチャンスをいただいた」「強い思いと行動力があれば、チャンスがあると分かった」などの感謝の気持ちと同時に「高校生での留学は誰もが簡単にできるものではない。チャンスをいただいた分、頑張りたい」などの抱負も語られました。
最後に「AFS平和の鳩プロジェクト」を発足時から支え、生徒の成長を見守ってくださっている9期の方を代表して、山内さんにご挨拶をいただきました。
「このプロジェクトは、平和の象徴の鳩のイメージを伝え、この世を去った我々の同期が貴重な浄財を使ってくださったもの。それに相応しいと思う人を集めてやってきた。今回で5年目になるが、5年はあっという間だった。留学の1年もあっという間だろう。
皆、覚悟があると話してくれているので大丈夫だと思うが、それでもやはり、大変なことは絶対に起きる。そのようなときに、自分の状況を遠く離れた視点から見てみてほしい。突き放して見てみると、きっと悩みから抜け出る答えが出る。心身の健康を大切に頑張ってきてほしい」
また、2022年に留学し、先日帰国した鳩の先輩からは「思いっきりかぶれていい!自分のやりたいことを思い切り楽しんで!」と力強いメッセージを送ってもらいました。ビデオでメッセージを送ってくれた先輩もいました。
AFS平和の鳩プロジェクトでは、世代を越えたつながり、先輩と後輩のつながりが生まれています。バトンを受け取った皆さん、どうぞこの絆を大切にしてください。そして留学から帰国したときに、先輩方がしてくださったように、次の人たちにつないでいってくださいね!
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