AAI (AFS Asia and the Pacific Initiative)は、1991年1月にアジアの5カ国のAFS組織がインドネシアのバリに集まり設立されました。域内のAFS組織同士の情報交換や交流を通じて連携を深め、域内のAFS活動の発展をめざして、毎年1回、持ち回りで会議を開催しています。
2023年は日本が開催国となり、現在加盟しているすべてのメンバー組織(インド、インドネシア、フィリピン、タイ、中国、トルコ、香港、マレーシア、モンゴル)と国際本部の代表が東京・晴海に集まりました。
2020年、2021年はコロナの影響で、残念ながら対面での会議開催はできず、また、多くの国で事業を休止せざる終えない状況でした。それでも、各地のAFSは、若者同士の交流機会を絶やしてはならないと、常時、情報を交換し、草の根の活動を長年続けてきた地域のボランティアを表彰するオンライン授賞式を開催するなどして、お互いを励まし続けました。
久しぶりに顔を合わせて話せる機会とあって、会期中は会議がみっちり! ポストコロナのAFS事業の継続・発展のため、連日、朝から夜まで話し合いが続きました。
今回のAAIには、アジア9か国・地域で活動する約30名のAFSボランティアの参加もありました。参加者たちは、AFS国際本部の研修やAFS日本協会の地域活動委員が企画した交流イベントに参加して、ボランティア間の交流を深め、知恵や笑いを共有しました。
また、AAIでは毎年、AFSのボランティアとしてボランティア間で、その活動が素晴らしいと認められた、地域で草の根活動を行う傑出したボランティアを表彰しています。2022年度表彰において、AFS日本協会からは、兵庫県支部の田代礼子さんが受賞をされました。田代さんは、兵庫県支部の支部長でもあり、また、AFSが提供する各種オンライン・プログラムの認定ファシリテーターとしても積極的に活動を継続されています。
アジアのAFSボランティア数はおよそ20,000人です。それぞれがそれぞれの場所で、違う考え方や暮らしを知り、理解し、違いを認め合うことの大切さ、共に生きるためにできることを伝え続けています。
AFSは、それぞれの場所で、地域社会のために、そして世界のために活動している仲間がいることを嬉しく思うとともに、これからも多くの人が活動に加わってくださることを願っています。
昨年の受賞者は【The AAI Volunteer Award 2020/2021 日本から2名がボランティア賞を受賞】でご紹介しています。あわせてぜひご覧ください。
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