AFS日本協会は文部科学省と共に、2023年3月13日(月)「『アジア高校生架け橋プロジェクト』留学生と考えるグローバル教育フォーラム」をオンラインで開催しました。
(主催:文部科学省、公益財団法人AFS日本協会、後援:一般社団法人日本経済団体連合会、協力:日本経済新聞社、日本の次世代リーダー養成塾)
開会にあたり、まず、永岡文部科学省大臣によるビデオメッセージが投影され、アジア高校生架け橋プロジェクトの目的を踏まえ、本事業の成果を確認すると共に、プログラムに参加した生徒たちに「架け橋」としての活躍を願い、エールを送っていただきました。
続いてAFS国際本部会長兼CEOダニエル・オブストが挨拶し、日本政府が1000人のアジアの高校生を受け入れるということだけでなく、よりよい社会を築くための学びの場を提供したことに感謝を述べ、AFS活動の歴史に触れながら、教育こそが私たちが共有する未来のためにできる最善の投資であることを力強く語りました。
◆架け橋生等による発表
架け橋生は、暮らしも言語も異なる日本へ、学ぶ意欲をもってやってきました。そのような架け橋生の姿は、共に学校生活を送った日本の高校生や生徒を地域で見守る方々、ホストファミリーにも変化をもたらしました。また、高校生で体験した日本の生活を、さらに新たな道につなげるため、架け橋生として来日し、帰国した後、再び日本で学んでいる生徒も登壇し、「架け橋」となるべく努力を続けていることを報告しました。
さらに、架け橋の5期生たちは教育フォーラムの前日、日本の高校生たちと共に、地球規模の課題に自分たちがどのように取り組めるか、「平和」「環境」「教育」の3つのテーマに別れて4時間以上かけて議論し、教育フォーラムの当日に、議論の成果を発表しました。
環境をテーマに議論したグループは「多様な人々の協働が不可欠である」と発表、平和をテーマに議論したグループは「教育こそが平和的共存が可能であることを示せる」と力説し、教育をテーマにしたグループは「世界について知るとともに自分自身について知ることも重要である」と発表しました。架け橋生たちと議論した経験は、日本の高校生にも大いに刺激を与えました。
◆基調講演とパネルディスカッション
教育フォーラムでは、マレーシア元首相マハティール・ビン・モハマド氏による基調講演の他、「グローバル人財の育成が社会を変える」と題しパネルディスカッションを設けました。
パネルディスカッションには、駐日タイ王国特命全権大使のシントン・ラーピセートパン氏、経団連審議員会副議長でユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏、ぐるなび取締役会長で日本交通文化協会理事長の滝久雄氏、モルガン・スタンレーMUFG証券シニアアドバイザーで東京理科大学上席特任教授ロバート・フェルドマン氏をお迎えしました。
パネルディスカッションでは、それぞれのご経験から得られた知見を惜しみなくお伝えいただきました。また、会場にいた高校生だけでなく、視聴してくださった方々に向けて「いろいろな世界の人と話せる能力を身につけたほうがよい」「長い人生を生きる上では言語やコミュニケーション力などのテクニカルな能力に加え、社会的な能力も身につけなければならない。自分で自分を再教育する機会を持つことが大切である」「若い人の提案を聞いていかねばならない」などのメッセージも発せられました。
AFSはこれからも、多くの人がAFSが実践するような相互交流と相互理解に参加し、グローバルな視野を持って世界の様々な人と共に行動する人々が生まれてくることを願っています。
ASIA KAKEHASHI 事業成果(2018-2022)
5年間の架け橋事業をざまざまな視点から総括しています
◆アジア高校生架け橋プロジェクトとは?
本事業は、文部科学省の補助事業として、2018年からアジア各国/地域から5年間で計1,000人の高校生を招聘するもので、公益財団法人AFS日本協会が実施しています。
文部科学省補助事業 アジア高校生架け橋プロジェクト
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