AFSは、国際交流と相互理解促進、日本における多文化共生社会の実現のために活動している教育団体です。AFSの日々の活動を支えるのは、ボランティアです。2022年現在、AFS日本協会には、現在1600人以上の登録ボランティアがいます。

AFSのボランティアは、世界各地から来日する多様な価値観をもった高校生と、彼らを受け入れるホストファミリーやホストスクールをつなぎ、国を越えた相互理解や相互尊重をサポートし、生涯にわたる絆づくりを支援しています。

多様なバックグラウンドを持つ高校生を受け入れ、日本のコミュニティとつなぐためには、語学力だけではない高いスキルが必要です。

AFSはこれまでにも、ボランティアのスキルアップのため、さまざまな研修を実施してきました。そのひとつが、文化を越えた理解力を育む「異文化学習 / Intercultural Learning(ICL)の基礎研修(通称:Foundatoins)」です。AFSのボランティアならば誰でもオンラインで気軽に受けられるようになっています。

https://afs.org/volunteer-staff-training/foundationscourse/
(AFS国際本部のサイトにリンクします)

Foundationsは、自分のペースで学べる11の学習動画と、3回のライブセッションで構成されています。参加者同士が意見を書き込める掲示板(フォーラム)もあり、多様な意見に触れることができます。異文化への認識と国際的な能力を高めることのできるオンライン・プログラムです。

日本では、2021年中に約120人のボランティアが受講しました。

Foundations 学習内容(部分)

単元例 内容
異文化理解理論を生活体験とつなげる 異なる文化的背景を持つ人々との出会いが、どのように誤解や対人関係の衝突につながるのかを探ります
コミュニケーションスタイル 文化的背景によって異なるコミュニケーションのとり方について考えます
アクティブな地球市民 (グローバル・シティズン)になるには アクティブな地球市民についての詳細を学ぶとともに、地域で社会的影響力を生み出す方法を探っていきます

※上記は全11単元の動画学習の一部です

受講後のアンケートでは、回答者の92%が7段階評価で5以上の点数をつけるなど、Foundationsでの学習内容を肯定的に評価しています。

Foundations受講者満足度

(n=72)

また、受講者からは「当たり前に思っていたこと、うやむやにしていたことを講座として改めて学習できた」「日々の異文化交流の中で感覚で掴んでいたことが言葉として形になった」「学んだことを実践することが楽しみ」など、前向きな声が集まりました。ライブセッションでは、普段は会うことのない地域のボランティアとの交流も生まれ、学びの定着を図りながら、新たな視点や問題解決の方法の発見につながっています。

なお、ライブセッションの進行を務めるのも、AFSのボランティアです。比較的活動歴の長いボランティアが中心となり、留学生とコミュニティの異文化理解をサポートしてきた経験を生かしながら話し合いを進行し、全国各地のボランティアとともに学びあっています。

Foundationsは、AFSの登録ボランティアならば誰でも受けることができます。2022年は6月中旬から順次、また11月上旬から順次、ライブセッションを開催する予定です。

AFSは、これからも、Foundationsをはじめとする学び機会を提供し、コミュニティでの異文化理解を支えるための学びの機会の提供に努めます。

AFSのボランティア育成事業に関するお問い合わせ先:[email protected]

AFSが提供するオンライン・プログラム:https://www.afs.or.jp/online-programs/


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