2022年1月21日(金)、公益財団法人AFS日本協会(以下、AFS)と三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、2022年中に出発を予定している「三菱商事高校生海外留学奨学金」受給生を対象に、オンラインで壮行会を開催しました。

「三菱商事高校生海外留学奨学金」は、三菱商事が、AFSで留学する生徒のプログラム参加費全額を支援する奨学金です。同社の社会貢献活動のうち「次世代の育成・自立」の一環として実施されています。本年度の派遣は、新型コロナウイルス感染症の影響で出発が1年延期となった2021年に続く2期目となります。

冒頭、三菱商事からは「留学先で困難に直面した際には、留学を決められた時の熱意や初心を忘れず、多くの経験を積み、広く社会に貢献できる人となって、いつか世の中に羽ばたいて欲しい」との言葉をいただきました。

続いて、今年度の奨学生を代表して、5名が、留学を決めた理由や決意などを発表しました。

  • 「留学先での人々の考え方や価値観、自分の国との生活の違いを知り、国際的な視野を身につけたい」(スペイン派遣予定生)
  • 「異文化交流を存分に体験し、積極性やコミュニケーション力などを伸ばして、さらに成長したい。留学したいと考えている中学生や高校生に、留学経験を伝えられるよう頑張る」(フランス派遣予定生)
  • 「日本からだけでなく、海外から世界を見たい、と留学を志した。留学先の国と日本の架け橋になりたい」(フランス派遣予定生)
  • 「留学生を受け入れてきた経験から、日本以外の文化や価値観に興味を持つようになった。異文化理解は多くの人と交流し、お互いに親交を深める中で一番大切なこと。留学先でも自分の考えや意見をしっかりと持ち、何事にも積極的に行動していきたい」(イタリア派遣予定生)
  • 「コロナ禍での留学は簡単なことではないと思うが、支えてくださる人々に感謝している。『貧困の解決』という目標がある。留学先で出会う人々との意見交換を楽しみにしている」(アメリカ派遣予定生)

この2年間、コロナの影響で、海外との往来が制限されるだけでなく、学校での行事がなくなる、規模が小さくなるなど、人と関わる機会は減っています。人との関わりをもつことは、想像以上に難しくなっているかもしれません。

最後に、AFSから生徒さんに向けて、このようなメッセージを送りました。
「AFSの留学は生活体験をするプログラムです。ホストファミリーや学校の友だち、留学先の人々と共に暮らす中で、時には、文化的価値観が違うなどの理由で、なんだろう?と疑問に思うこともあるかもしれません。そのようなときには、ひとつひとつ解決し、生活を通じて異文化をより深く理解し、お互いの気持ちを尊重し、考え方を尊重し、相互の理解を深めていってほしいと思います」

奨学生のみなさん、意識して、友だちや幅広い世代の人と積極的に話し合ってみてください。AFSは、これからも、異文化体験の提供を通じて、互いに理解しあい、尊重しあえる社会の実現を目指していきます。

●AFS年間派遣プログラム x 「三菱商事高校生海外留学奨学金」

「三菱商事高校生海外留学奨学金」は、異文化学習の機会を提供するAFSの年間派遣プログラムへの参加機会を経済的に支援する奨学金です。本奨学金は三菱商事の社会貢献事業のうち「次世代の育成・自立」の一環として実施されています。より多くの生徒がAFSの年間派遣プログラムに参加できるよう、参加費を全額給付し、国際的な相互理解や異文化学習に関心を持ちながらも経済的な理由で留学に踏み切れなかった生徒を応援しています。
最新の募集情報は、AFS WEBサイト 年間派遣プログラムよりご確認ください。


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