⽇本の次世代リーダー養成塾×アジア架け橋ディスカッション
来日前のアジア架け橋生が、マハティール前⾸相(マレーシア)の講義を聴講
2020年9月21日(月)、日本の次世代リーダー養成塾は、マハティール前マレーシア首相を招き、「ウィズコロナからポストコロナへ 将来のリーダーはどのように社会を変革させイノベーションを起こせるのか」をテーマに、講演を開催しました。
およそ300人の参加者が集いましたが、日本全国から参加した高校生とともに、アジア架け橋 2020年度生も参加しました。
マハティール前首相の講義は、参加者である未来のリーダーに向けて、主に次の4点が語られました。
1)コロナ禍で世界はボーダーレスにつながっており、通信技術が相互理解や学びを促進しうる。
2)ボーダーレスな世界とは、すなわち、自国を愛する思いと同様に、他国と恩恵を享受しあうこと。たとえば、ワクチン開発等の技術・手法を一社・一国で寡占するのではなく、共有する。感染を防ぎ、世界的な流行病を止めるためにも、私たちは(コロナ以前のように)自由の謳歌を優先するのではなく、他者を思いやった上で規則や制限を受け入れなければならない。
3)戦争は紛争を解決する手段ではなく、戦争で勝者が得るものはない。むしろ敗者は敗北から未来を創造する。交渉、仲介、裁判により紛争は解決しうる。
4)気候変動に敏感でいること。愛国心を持つことと同様に、地球に愛国心を持つべき。なぜなら、地球はひとつであり、みながひとつの惑星に存在する市民であり、守る責任がある。
氏の興味深い講義が終了すると、国を問わず多くの高校生から質問の手が挙がりました。
若者はいかに行動すべきか、相手を傷つけない振る舞いとは何か−−95歳のマハティール元首相から放たれる言葉は、常に社会の本質や人の在り方の本質を問うものでした。
若者への期待、未来への希望に満ちた講義は、すべての参加者にとって一生に一度の素晴らしい経験となりました。
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