新型コロナウイルスの感染拡大がWHOによりパンデミック【世界的な大流行】と見なされたことを受け、各国政府は、一時的な学校の閉鎖、大規模なイベントの中止、国境封鎖など感染拡大を阻止するための対応を拡大しています。
AFSでは、各国AFS事務所がそれぞれの国の政府、ボランティア、参加生、ホストファミリーなどと緊密に連携を取り合い、AFS国際本部がその状況を注視してまいりました。
このたびAFS国際本部は、このような状況下においては、本国のご家族のもとで過ごすことが参加生にとって最善策であると判断し、進行中の全てのプログラムを中止し、留学中の参加生を帰国させるという苦渋の決断をいたしました。
既に帰国した生徒を除き、海外から日本には20か国・地域から60名が、日本から海外へは308名が32か国・地域に滞在しておりますが、全員が帰国予定です(3月18日追記:アメリカからの帰国は国内事情の関係で最終発表が遅れておりましたが、他国と同じように、全員帰国となります)。
帰国に伴う移動については、WHOや各国政府など信頼できる情報をもとに、早急に手配を進めております。また、本国や経由地での入国制限、体調不良等の理由ですぐに帰国できないケースには派遣受入AFS組織が連携しながら、本国に戻るまでをサポートしてまいります。また、帰国前の健康管理、帰国後の過ごし方についても最新情報を確認しながら指導してまいります。
今回のプログラム中止の決断は、決して容易なものではありませんでした。しかし、ホストファミリーやボランティアによって支えられているAFSプログラムを今後も継続させていくためにも、今回の決断は避けられないものであると判断いたしました。
世界中で本国への帰国に向けて動くことになりますが、AFSは、70年以上にわたり交換留学のプログラムを提供してきた経験をもとに、参加生の皆さんが安全に、できる限り混乱なく帰国できるように、国際本部、各パートナー国が一丸となり対応してまいります。皆さまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
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