サポートの現場から
AFSでは、留学生や派遣生だけでなく、ボランティアや職員を対象にした各種講座・勉強会を開催しています。
10月23日、当協会において、Ramdhani, Hendraさんを招いて行った講座をレポートします。
※この投稿は、カケハシ通信No.002号(PDF)にも掲載されています。
ヘンドラさんは、東京大学大学院に在籍するインドネシア人です。イスラム教徒として日本で暮らすうえで、最も大変なのは「食事」と「祈りの場所」。
レストランに行く際は事前にハラルに対応しているかを調べ、食品を購入する際は原材料をよく確認します。
大学では、キャンパス内に設置された祈祷室で一日に5回、祈りを捧げます。
信仰を持つ生徒が安心できる日本に
架け橋生の20% が、イスラム教徒です (2018年度)。信仰を持つ生徒が安心して日本で生活を送るためにも、まずは私たちがイスラム教について学ぶことが大切。今後は、たとえば架け橋生を講師にイスラム理解を深めるなど、講座などの開催も必要と感じます。
ハラル(ハラール)とは?
イスラムの教えで「許されている」という意味のアラビア語がハラル(ハラール)【アラビア語:حلال Halal 】です。反対に「禁じられている」と言う意味の言葉が「ハラム(ハラーム)」です。
ハラムをノンハラル(ノンハラール)と言う人もいます。神に従って生きるイスラム教徒の生活全般に関わる考え方であり、食事に限った考え方ではありません。
〈参考:一般社団法人ハラル ・ ジャパン協会 (2018年11月14日確認)〉
イスラム教Q&A
Q: もし誤って、豚肉を食べてしまったら…?
A: 偶然であれば、問題ありません。何を食べ、何を食べないのか、宗派によって寛容な場合もあります。まずは気兼ねなく聞いてください。
Q: 祈りは毎日5回、必ず同じ時間にしなければならないの?
A: 時間は決まっていますが、状況に応じて1 ~2回分であれば、まとめて祈ることが可能。祈る際、水がなければ、手を洗うジェスチャーでも大丈夫。
(構成:架け橋プロジェクトチーム 平野圭一郎)
この記事のカテゴリー: AFS活動レポート
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