5月9日(木)に埼玉県立新座高校で出前授業を行いました。
「文化の違いは目に見える部分だけでなく見えない部分の違いも大きい。目に見えない部分を理解することが異文化理解につながる」というテーマをオーストラリアに留学した伊藤君の視点から、またドイツから日本に留学したアンネさんの視点からプレゼンをしてもらい、生徒たちに考えてもらうワークショップ形式で授業を行いました。
伊藤君は、
「留学前に抱いていたオーストラリアのイメージと実際に住んで初めて発見したことの違いは大きかった。
例えば、時間に関する考え方、水の大切さ、多種多様な人種が住んでいる社会など生活をすることで発見したことがたくさんあった。
自分の当たり前は、他の人の当たり前ではない。異文化は当たり前の違いが大きい世界で、それを拒否するのではなく理解する、受け入れることが大切」
という話をしてくれました。
アンネさんは、ドイツ人が持っている日本のイメージを動画を使って紹介しました。
相撲、寿司、桜、アニメ、忍者といった一般的なものから過労死、駅のプラットフォームで酔っ払っている人、授業中寝ている生徒、ユニークなアイデア発明など、少し違った角度からの日本のイメージ紹介でした。ドイツの一般的なイメージと実際のドイツとの違いや、長いドイツ語単語の発音なども合わせて紹介しました。
ワークショップでは生徒たちがイメージするドイツやオーストラリアをポストイットに書いてもらい、それをアイスバーグ(氷山)の絵の上に目に見えるものと見えないものに分けて貼っていき、目に見えないものはなかなか分かりにくいが、それを理解することの重要性をディスカッションを通して学びました。
先生からは「学生のファシリテーションが素晴らしく、この先『異文化』について学習していく生徒たちに、一番学び取ってほしい部分を、生徒たちが感じ取ってくれたことが、とても嬉しかったです」というコメントをいただきました。
▼当日の動画
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