AFSでは昨年に引き続き今年も中南米への年間留学を控えた派遣内定生とそのご家族を連れ駐日大使館を訪問しました。今夏の駐日パナマ大使館訪問を加え、今年は6ヵ国駐日大使館へ訪問しました。
●アルゼンチン大使館
11月15日(木)にアルゼンチンへの派遣内定生4名とその保護者5名で訪問しバビーノ公使と面談しました。全員で一卓のテーブルを囲み、リラックスした雰囲気で1時間半ほどの面談となりました。
バビーノ公使からは、
「マルティン・フィエロ」がアルゼンチンの人々にとってどのような存在価値をもっているのか?
「マファルダ」は日本人にとっての何に相当するか
「カルロス・ガルデル」がどうしてタンゴの英雄といわれるのか
など一年間アルゼンチンに留学するなら向こうで学んで欲しいとして、宿題をいただきました。
さらに、「水道水は飲めますか?」という参加者からの質問に対して、公使は「問題なく飲めるが、カルキが気になるならペットボトルの水を買いましょう」と回答がありました。
また、「治安の問題はありますか?」という質問に対しては、「首都のブエノスアイレスは比較的安全な都市である、しかし暗い道などには行かない方がいい。荷物は背中でなく前に担いだり、地下鉄では開くドア側で荷物を持たなかったりすべきだ。」とのことでした。
最後にバビーノ公使からは、アルゼンチンは日本からは長期休暇を取らないと滅多に行けない遠い国であり、みなさんが今回の留学で生涯の友を作り、素晴らしいホストファミリーとの縁に恵まれることを祈っています。言葉が通じないからとすぐには諦めず、必ず伝わるまで、さらに自分自身も相手のことが理解できるまで努力をすれば必ず認めてもらえるでしょう。とお話がありました。
●チリ大使館
11月22日(木)に訪問しました。チリへの派遣内定生4名とその保護者5名で訪問し、ゼグピ一等書記官と面談しました。こちらも全員で一卓のテーブルを囲み、大変リラックスした雰囲気で2時間ほどの面談となりました。
ゼグピ一等書記官からは、
現地での生活についてのアドバイスをいただきました。留学することは機会や体験を貰うだけではなく、自分自身も何かを相手にあげ、教え、相互に交流するプログラムである。とお話をいただきました。
さらに、参加者からは、「チリに持っていくのに適したお土産はありますか」という質問があり、「中古の安いものでいいので、着物の帯を日本の伝統的な布としてプレゼントするとホストファミリーは喜ぶだろう」とご回答がありました。
また「治安についてはどうだろうか」と質問があったが、ゼグピ一等書記官からは「日本と変わらず現地の人(ホストファミリー)の言うことを正しく守れば問題ないだろう」とのことでした。
●パラグアイ大使館
11月22日(木)にパラグアイへの派遣内定生1名と3名の保護者で訪問し、マルドナルド領事と面談しました。大変和やかな雰囲気で1時間半ほどの対談となりました。
マルドナルド領事からは、
パラグアイは朝が早い。投稿時刻はだいたい7:00ごろだろう。夏は長く40度を超える日もあるが、日陰に入ると涼しい。パラグアイに行くと必ず食事を勧められるだろう、そうしたら必ず一個は手に取ってチャレンジして欲しい。とたくさんお話をいただきました。
参加者からは、
日本にいるとパラグアイについての情報があまり手に入らいないので、このような交流は非常に有益です、とコメントがありました。
さらに参加者から「パラグアイで有名なスポーツはなんですか?」と質問があり、マルドナルド領事は「サッカー、バスケットボール、バレーボールが人気だが、野球はあまり人気じゃない」と回答がありました。
次に「荷物を日本からパラグアイに送る場合、一番良い手段は何か?」という質問に対し「小包なら問題なく届くだろうが、大きな荷物はあまり送れないだろう。衣料品は現地で調達するのが最善だ」と回答をいただきました。
●コスタリカ大使館
11月26日(水)にコスタリカへの派遣内定生10名とその家族8名で訪問し、モンテロ総領事と面談しました。1時間半弱の面談で、こちらも一卓を参加者全員で囲み、和やかな雰囲気での面談となりました。またモンテロ総領事のご配慮でコスタリカについてのパンフレットや伝統的なお菓子をいただきました。
モンテロ総領事からは、
私は東京の国立科学博物館を訪れた際に日本の自然の豊かさに唖然とした。しかしそれと同じぐらいコスタリカ動植物の多様性は非常に高い。さらにコスタリカの人々は明るく常に面白がっており、たまには行き過ぎてしまうこともあるかもしれない。しかしコスタリカ人は「冗談と冗談の間に真実がある」という諺を言うように、そういう異文化を否定せず受け入れて欲しい。みなさんの年齢はスポンジのようによく吸収できる年代だから。とお話がありました。
さらに参加者からは、「サッカー以外に人気なスポーツはありますか?」という質問に対し、「残念ながらコスタリカでは朝から晩までサッカーをしています。しかし近年日本のJICAによる青年海外協力隊の活動によって徐々に野球が国内に広がっていると思う。さらに学校ではバレーボールやバスケットボールは盛んだ。」と回答がありました。次に「柔道や書道ができるが披露できますか」との質問に対し、総領事からは「柔道は地域によるが人気がある」と回答がありました。
●ブラジル大使館
駐日ブラジル大使館のご厚意により、11月29日(木)に大使館にて開催されたブラジル-日本アカデミック文化交流会に招待され、ブラジルへの派遣内定生3名とその保護者3名が参加しました。
こちらのイベントではブラジルについてのプレゼンテーションや、現地の動画を観てブラジルについて、楽しい雰囲気で学ぶことができました。さらにブラジル産のコーヒーを頂いたり、駐日ブラジル大使館の教育部のレアンドロ様と面談することもできました。外交官との面談やブラジルの文化を学ぶことに留まらず、日本文化である茶道や書道という自文化理解にも良い影響がありました。
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