2018年8月18日(土)、国際機関日本アセアンセンターのホールにて「高校生留学フェア アジア・ユナイト!~驚きのアセアンに学ぶ」を開催しました。
また本会は国際機関日本アセアンセンター 、 日本貿易振興機構、日本青年国際交流機構、国際交流基金アジアセンターのご後援の元、来場者数80名を超える盛会となりました。

オープニングセッションは、日本アセアンセンターの方より、アセアンとはどんなエリアなのかという概要説明と、日本からアセアンへの直接投資が加速している現状などをお話しいただきました。

基調講演にお迎えしたのは、元タイ国トヨタ自動車の社長・株式会社デルフィス社長の棚田京一さん。
「東南アジアはさらに成長を続けていて、魅力が増すばかり」と、アジアが日本にとって重要な地域であることを、スライドを使って示してくださったほか、大学時代に専攻して身に着けたタイ語が、現地の要人と通訳を介さず対話できたり、現地社員から本音を引き出せたりと、トヨタという企業の冠よりも強い武器となったことをお話しくださいました。

続いてのパネルディスカッションでは棚田さんに加え、高校・大学時代にそれぞれ1年間タイに留学していた駐日タイ大使館の犬井理紗さんと、ミャンマーのヤンゴンに赴任していた日本貿易振興機構の菊池芙美子さんにご登壇いただき、様々なエピソードを語っていただきました。
「経済成長期であるミャンマーでは努力した分報われると考えている人が多いから、現地で出会った人々はとても勉強熱心だった」というお話や「高校生は子供として扱われるので、大学生として行くよりも現地により深く漬かることができる。それは思い通りにいかない空間で得られる特別な体験」など、お話がありました。

棚田さんからは、東南アジアには日本のビジネス文化を敬い期待してくれる素地があったので一生懸命それに応えるよう努めたこと、前タイ国王と面会した際にも「タイ語を使ってタイの人々ともっとコミュニケーションをとって、日本の技術をタイに伝えてほしい」とお言葉をいただいたエピソードを紹介くださり、「中高生には若いうちに東南アジアへ留学し、日本とアジアの架け橋になって欲しい」と熱いエールを送ってくださいました。

後半は、AFSで高校留学を経験した大学生によるプレゼンテーションでスタート。
日本からタイに留学した帰国生は「マイノリティ」をテーマに、タイから日本に留学し現在は日本の大学に通う元受入生は「日本のウチとソトの文化」をテーマに体験プレゼンテーションを行いました。
その後は、日本アセアンセンター、内閣府「東南アジア青年の船」参加者で構成された日本青年国際交流機構、そしてAFSでそれぞれブースを設け個別相談に応じました。

本イベントではアセアン諸国と日本の関係、アジアの将来性や魅力についてアジア諸国や大使館で活躍する”大人たち”に語っていただきました。
その結果、参加者アンケートでは「アジアの新たな魅力を発見できたか」という質問に対して94%が「はい」と回答しました。
このイベントをきっかけに、アジア留学に興味を持ち、一歩踏み出してくれることを期待しています。

最後に会場をご提供いただいた国際機関日本アセアンセンター、ご登壇いただいた皆様、ご後援いただいた各団体の皆様、さらにイベント運営や広報に携わってくださったボランティアスタッフなど、ご協力いただいたすべての皆様に心より御礼申し上げます。


この記事のカテゴリー: 教育 AFS活動レポート