1月14日(日)尾道総合福祉センターで留学生体験発表会を開催しました。
3週間後に帰国を控えた留学生にとっては最後のイベントになります。緊張と寂しさが入りまじる中、支部長の挨拶から体験発表会が始まりました。
司会はジュニアスタッフの田中珠羅さんと2月にコスタリカに留学する橋本愛美さんです。
まずは2017年度の活動報告として、ムービーでこの1年を振り返ります。まとめてみると今年度は里帰りの多い年でした。成長し元気な姿で里帰りしてくる彼らから、スタッフも元気をもらいました。
雨の中、楽しそうに稲を刈る留学生の姿や、MEXT生(短期留学生)の帰国シーンで涙する場面もあり、感慨深い思いで一年を振り返りました。
次にオーストラリアからのセメスター生エマの体験発表です。
エマはオーストラリアでは両親と兄に愛されて育ったと前置きし、それでも愛する家族と離れて日本に留学を決めた事や、日本とオーストラリアの文化の違い、この留学で得たもの等を日本語でスピーチしました。文化の違いとして、日本人が話す相手によって言葉や話し方を変える事に驚いたそうです。
この留学で得たものでは、多くの友達や日本の文化に触れた事と「本当のうれしい感情」でした。
最後にホストファミリー・ホストスクール・AFSスタッフと、留学を許してくれた本国の両親への感謝の言葉で締めくくりました。
スピーチ後にはホストファミリーとLPに感謝の気持ちを込めて色紙を手渡しました。色紙には書道教室で書いた好きな漢字が書かれています。
ホストファミリーは「学校が大好きなエマは沢山の友達や先生に囲まれて充実した半年を送れたと思います。人から愛される性格なのでこれからもその気持ちを大事にしてほしい」と、涙まじりに語りました。
次に2013年エクアドルに留学していた高橋祐紀さんに体験発表をしてもらいました。
エクアドルに行くことになった理由は「消去法で決めました」と驚きの告白があったり、現地で12月に男が女装するお祭りの話があったり、笑いも交え発表してくれました。印象に残った言葉は「人間死ぬ気になれば案外何とかなる」でした。
まったく言葉の通じない国で大きな言葉の壁を乗り越えてきた高橋祐紀さんのこの言葉には説得力がありました。
次にゲストの登場です。
留学生エマのホストスクールでもある、尾道学園 音楽部のみなさんに合唱を披露していただきました。「風をみつけて」「Song is my soul」「ふるさと」「切手のないおくりもの」など、もうすぐ帰国するエマの為の選曲です。
演奏終了後にバスの関係ですぐに帰られ交流の機会もほとんどとれませんでしたが、さすが音楽部、伝えたい事はすべて音楽で伝えて行かれました。
尾道学園 音楽部のみなさん、素晴らしい歌声をありがとうございました。
最後は世界のお菓子を食べながらの交流会です。
次に来る留学生のホストファミリーや、新たなボランティア希望者の参加もあり、有意義な交流会になりました。
エマの日本での生活も残りわずかになりました。この留学で「本当のうれしい感情」を得た彼女は、お世話になった人たちへの感謝の気持ちを忘れることなく、またいつか笑顔で帰ってくることでしょう。
支部へのお問合せ
(公財)AFS日本協会 尾三支部
[email protected]
この記事のカテゴリー: AFS活動レポート
この記事のタグ : 尾三支部