5月27日、山登りには絶好の快晴となり、長野南信支部恒例のインターナショナル・マウンテン・クライミングとなりました。

ひょうきな男子3人。左からニュージーランド生、ノルウェイ生、オーストリア生

長野南信に配属されているオーストリア、フランス、チェコ、ニュージーランドの留学生に加え、富士北麓支部のノルウェー生、異地域交流プログラムで滞在中のイタリア生とオーストリア生。
帰国生やホストファミリーも加わり、22人の大登山パーティーで、標高2,480mの北横岳山頂を目指しました。

女子もノリノリ。

ロープウェイに乗る前に前年の留学生に電話で連絡したり、はやくもお土産の売り場の下見をしたり、生徒たちは楽しそうです。
ロープウェイで一気に標高2,237mの山頂駅へ。ここから1時間半ほどの山道をアタックします。

坪庭を歩くチェコ生(左)とオーストリア生(右)

坪庭を抜けて本格的な山道に入ったとたん、雪、雪、雪! 今年は寒い春だったから、残雪も多い。スニーカーの生徒はツルツル滑って、でもそれも楽しそう。
例年、愛らしいピンク色の花を割かせているコイワカガミも、今年はお目にかかれません。
足下に気をつけながら登ること40分、最初の休憩です。チョコレートやキャンディーをシェアして(お菓子もインターナショナルでした)眺めを堪能。
さっきまで冷たいと思った風が、汗ばんだ身体には心地よいです。

今年は春が寒かったので、雪がいっぱい。この日も朝は摂氏7度でした。

次の休憩所の北横岳ヒュッテまでさらに険しい山道です。酸素も薄く、運動が苦手な生徒はちょっと苦しそう。スタッフも口数が少なくなりました。
がんばれ、がんばれ! もうちょっと。

どんどん険しくなります

北横岳ヒュッテまで来れば、山頂まではあと少し。木陰は相変わらずの固く凍った雪があり、生徒たちはお互いの手を取り合い、助けながら前へ進みます。
山頂手前の直登の階段が、最後の難関。
スイスイと登る生徒。「もう山登りは一生やりませーん!」と言いながらも諦めない生徒。
みんなよく頑張りました。

1人の落伍者もなく、全員無事に山頂に着きました!やったー!

山頂からは南アルプス、中央アルプス、御岳山、北アルプス、蓼科山、と360度のパノラマを堪能。眼下に拡がる茅野の集落の小さいこと!
記念写真をいっぱい撮って、思い思いの場所に座ってお昼ごはんとなりました。

下山後は翌々日に17歳の誕生日を迎えるオーストリア生のためにサプライズ・バースデイのお祝い。チョコレートケーキを皆で美味しく食べました。

下山後、オーストリア生のハッピーバースデイ♪

普段、山に囲まれて暮らしている者にとっては、当たり前の風景も、出身国によっては、最高標高が1000m以下だったり、雪を見たことがなかったり、そんな生徒たちが毎年います。
登頂したときに留学生が見せる驚きや感激の表情に、地元の私たちが自分たちの住んでいるところの宝物に気づかされる、そんな1日でもありました。


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