AFSでは世界中で4万人のボランティアが活動していますが、国を越えて活動内容を共有したり、より良い活動を目指して意見交換を行うために、ボランティア・エクスチェンジを行うことがあります。
10月25日、アメリカから7名の代表ボランティアが来日し、東京で歓迎会やオリエンテーションを行った後、北海道(札幌)、東日本(群馬)、中日本(愛知)、近畿(滋賀)、中国・四国(広島)、九州(宮崎)にそれぞれ向かい、支部ボランティアと交流しました。
約1週間の滞在でしたが、同じAFSボランティアとして共感したり、お互いの活動から学んだりと有意義な機会となったことと思います。
以下に、広島県の尾三支部の滞在レポートをご紹介します。
10月26日(月)
ボランティア・エクスチェンジとしてAFSアメリカのボランティア、ピーターさんとリンさんが尾三支部やってきました。
到着して、まず尾道の市街地を案内しました。天候にも恵まれ、千光寺公園の展望台からは美しい景色を望むことができ、ピーターさんは、瀬戸内海の島々がきれいだと感動していました。
その後、夕方から歓迎ポットラックパーティーを開催。学校終わりの留学生も合流し、約20名で英語と日本語が飛び交う賑やかな会になりました。
3月から滞在し、日本語が上達した留学生がピーターさんやリンさんに日本語を教えたり、まるで通訳のように支部スタッフの言葉を訳してくれたりと大活躍でした。
2人はAFSボランティアとして長年活躍し、今まで日本人留学生のお世話をしたこともあるそうです。留学生だけでなくボランティア・スタッフ同士の交流もできることはAFSならではの大変素晴らしいことだと感じた一日でした。
10月27日(火)
尾三支部に滞在している2名のアメリカ人留学生のホストスクールを訪問しました。
まずはエレナのホストスクール三原高校です。エレナはちょうど体育の授業で、もう一人のMEXT短期生バースカ(モンゴル)は生物の授業でした。
お二人は、机を寄せ合ってのグループ学習や生徒同士が評価する様子に興味を持ったようでした。
次にベンがお世話になっている忠海高校です。ここではいろいろなクラスの授業を見せていただき、最後にベンの所属している書道クラブで書道体験をさせていただきました。
二人は初体験の筆と縦書きに戸惑っていましたが、最後は立派な作品が出来上がりました。さらに、茶道クラブでもお茶を一服頂きました。両校とも英語の授業に飛び入りで参加させていただき、ネイティブの英語を聞いてもらうことができました。
また、お昼は忠海在住のスタッフに、西の小京都と言われる竹原の街を案内してもらい、日本情緒に浸った一日でした。
10月28日(水)
広島と宮島を訪問しました。原爆資料館ではイヤホンガイドを熱心に聞きながら時間をかけて回りました。原爆ドームの前で写真を撮ろうとするとリンさんが「No smile…」とささやかれたのが印象的でした。
その後電車で宮島へ。着いたときはまだ潮がありましたが、しばらくすると見る見るうちに引いていき、ついに大鳥居のところまでたどり着くことができました。
まるで子供のように、浅瀬を探しながらピョンピョンと…。大きな鳥居を見上げ、何枚も写真を撮っていました。もちろんアナゴともみじ饅頭も堪能しました。
10月29日(木)
やっとホストファミリーとの時間を楽しめる1日です。リンさんは日本庭園が好きということで三景園へ、そしてこれまた大好きなショッピングへ。
ピーターさんは瀬戸田に渡り、平山美術館と、なんとしまなみサイクリングまで楽しみました。
ピーターさんに「奥様の趣味は?」と聞くと返ってきた答えは「AFS!なぜならAFSの理念が素晴らしいから」とのこと。
たった5日間でも家族のように親密になれたし、ましてや1年間お世話した留学生とは強い絆で結ばれています。こうして世界中に「家族」を増やしていくことこそAFSの理念である「公正で平和な世界の実現」につながっていくのだとあらためて感じさせてくれるプログラムでした。
リンさん、ピーターさん、尾三支部に来てくださって本当にありがとう!
支部へのお問合せ
(公財)AFS日本協会 尾三支部
[email protected]
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