「Why is Hiroshima a peace city? ~見て・聞いて・考えよう~」をテーマに、8月20日(木)~22日(土)の2泊3日で広島支部学生ボランティア主催による「HIROSHIMA平和学習2015」を行いました。

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今年度は中国地域だけでなく四国・近畿地域の留学生の参加もあり、また、事務局長も1泊2日でしたが参加してくださり、11カ国16名の留学生とともに広島平和記念公園を中心とした広島の街を散策し、平和について勉強し、意見交換を行いました。

初日は、まずアイスブレーキングでジェスチャーゲームやシークレットボックスゲームを行い、明るい雰囲気の中スタートしました。
オリエンテーションでは、ツアーの趣旨を確認し、折鶴を皆で折りました。

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その後、山上隆男さまから被爆の実体験を鳩の目線からとらえた紙芝居を拝見しました。戦後の苦悩も描かれており、聞いていてやるせない気持ちになりました。

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2日目はあいにくの空模様になりましたが、懸念していた猛暑でなく、むしろ散策には適した日となりました。
朝8時より平和記念公園内をグループに分かれて散策しました。特に爆風で飛ばされた灯篭やレストハウスの地下室は被爆当時のまま保存されており、より一層留学生たちに現実味を感じさせたと思います。留学生たちは、学生ボランティアの説明を熱心に聞き、多くの質問をしていました。
被爆体験聴講では、河野きよみさまから、中学3年生の時広島に原爆が落ち、姉を探しに被爆地に行かれた様子を描いた絵とともにお話を伺いました。貴重な経験にメモを取りながら真剣に聞いてる留学生の姿が印象的でした。

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昼食には、原爆が落ちたために食べることができなかった当時の弁当を再現した「しげるくん弁当」を皆で食べました。麦や粟が混じったシンプルなご飯でしたが、誰も文句を言わずきれいに食べていました。

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午後からは、平和記念資料館・広島市立本川小学校を見学し、話だけでなく、実際に見て原爆の悲惨さを学びました。展示物の見学に加え、学生ボランティアが作成した問題に取り組むことで、きちんと考える時間が持てました。
一日のまとめとしてこの日見学したことについて意見や感想を共有しました。

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夕食は広島名物のお好み焼きを食べながら、それぞれの国の言葉・文化や食の違いについて語り合いました。

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3日目はDVDを鑑賞し、原爆が投下されるまで当たり前の生活が営まわれていたことや当時を知る人の心情が伝わってきました。

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3日間のまとめとして、あなたにとって幸せとは何か?戦争は人や都市、世界にどんな影響をもたらすか?自分の思う平和とは何か?について話し合い、自分の考えをより深いものにしていきました。
最後に留学生1人1人が「平和とは何か」についてそれぞれの立場から考え、意見を述べました。
被爆者体験聴講の中で、「家族や周りの人たちに平和学習で学んだことをしっかり伝えましょう」とおっしゃいました。私達はただ平和についての知識を身に付けるだけでなく、それを世界に少しでも発信していくことが重要なのだと改めて認識しました。

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最後になりましたが、今年も三菱商事株式会社様より多大なご支援を受け賜りました。また新たにキリン株式会社様からは飲料をご提供くださり心よりお礼申し上げます。
本事業にご協力いただきました全ての皆様に心より厚くお礼申し上げます。
留学生はもちろんこの平和学習に携わったボランティアスタッフも、平和について自ら考え、探究することによって、考えや思いをより深めることができました。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。

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