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AFS日本協会では、各種の奨学金を設けて留学を希望する生徒と家庭を支援しています。そのなかで北海道では10代の若い力を支援する企業や一般個人から心のこもった寄付が寄せられ、2006年に「AFS どさんこ奨学金」が創設されました。これまでに北海道地域の13人の派遣生、2人の受け入れ生に贈られています(「どさんこ」とは漢字で「道産子」と書き、北海道の子を意味します)。

2014年9月28日(日)、北海道教育大学・札幌駅前サテライトで「AFSどさんこ奨学金 2014報告・懇談会」が開かれ、北海道の全4支部(札幌・旭川・帯広・オホーツク)のボランティアや帰国生、派遣内定生、一般市民の皆さまなど約40名が集いました。

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報告会では、まず、昨年のどさんこ奨学生の吉田直弘君(ベルギーオランダ語圏派遣)が今回のために作成したスライドを使って、ベルギーでの1年間の体験を報告してくれました。言葉の障壁やホストファミリーとの「関係の隙間」などを現地の友達や留学生仲間の支えで乗り越えた実際の経験などを紹介、最後に「“異文化を知る”というだけでなく、その一歩先の“自分を知る”ことのできた1年だった」「奨学金は親の負担を軽くする助けになりました。支援の方々に感謝します」と語りました。
また、来年留学する渡辺空さん(スウェーデン派遣)にどさんこ奨学金が授与されたのをはじめ、黒岩瑞さん(アメリカ派遣)、鶴谷あつきさん(フランス派遣)の2人も「一人ひとりが自分の物語をもっている。私も留学で私自身の物語をつくりたい」などと抱負を述べました。

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また、本奨学金の寄附者である(株)ほくていホールディングスの加藤欽也社長(在札幌スウェーデン名誉領事)は「世界のみんなが手を取りあって平和な地球をつくって頂きたい」と国内外の留学生に熱く激励の言葉を贈りました。

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この集いには札幌で学んでいる年間留学生も参加し、ゴンザレス・パブロ君(チリ)は「いま留学生として様々なことを経験したり、リーダーシップということを学び、自分の人生にためになります」と、上手な日本語で来日半年になる思いを聞かせてくれました。

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このイベントの第2部は、参加者全員での「自由な懇談・交流会」。2つの車座になって言葉や文化を学ぶことの苦労と楽しさの発見、若者同士の友情や援助、ホストファミリーとの日々の生活やコミュニケーションなど、留学生のナマの感想や、来年見知らぬ海外で交流を深める夢など、思い思いの質疑や意見の交換で会話が弾みました。

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本奨学金は昨年度88万円のご寄付を受けましたが今年は出足が悪く、一人当たり50万円の支援を拡大するには大きな壁があります。帰国生や保護者などの自主努力も重ねておりますが、北海道にゆかりのある方々・企業等のご支援を意欲ある若者にぜひ寄せてほしいと念願しております。
引き続き「AFS どさんこ奨学金」および北海道でのAFS地域活動に暖かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

▼寄附 > AFSどさんこ奨学金

CR北海道地域担当 横山憲治


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