株式会社オデッセイコミュニケーションズ代表取締役社長
一橋大学卒業。ハーバード大学経営学大学院卒業(MBA)。
外資系企業に勤務後、1996年に株式会社オデッセイコミュニケーションズを設立。
株式会社オデッセイコミュニケーションズ 公式サイト
オデッセイIT奨学金(AFS留学奨学金)
—AFSでの体験はその後のキャリアでどのように生きていますか?
AFSの理念のひとつとして生涯体験という話がありますね。私は50歳を過ぎていますが、今に至るまで留学時代の経験を振り返ったり、そのときに感じたこと、そのときにはわからなかったことを思い返したりすることがあります。
私はAFSの留学から戻った後、日本の大学に入り、2年近く働いた後、私費でアメリカの大学院に進みました。その後アメリカの外資系の会社に勤めて、30代半ばで会社を立ち上げました。この出発点にあるのがAFSの経験で、仕事の面でもプライベートの面でもアメリカと接する機会がとても多く、広い意味での生涯体験になっていると思います。
AFS体験がその後のキャリアにどのように生きているか (動画メッセージ)
—AFSならではの魅力は何だと思いますか?
AFSは「校舎がない学校」に例えることができます。学校の魅力は何かということを考えると、どういう人と一緒に勉強するのか、どういう先生がいるのか、先輩や後輩にどういう人がいるのか…つまるところ、その魅力は人との出会いですよね。
恐らくAFSでないと得られないものというのは、色々なリターニー(留学経験者)の先輩方や、全国から参加している同期の人、さらに私のようにAFS留学から戻って30年以上経っている者にとっては30期以上の後輩というネットワークがあります。だんだん年を重ねると、先輩からだけではなく、若い人から学ぶことも増えてきますね。そのようなネットワークが一番大切だと思います。
ビジネスにしろ、プライベートにしろ、我々は人とのつながりの中で生きていて、それは日本国内だけでなくアメリカや海外の人とのお付き合いにおいても普遍的なことだと思います。
—留学を考えている人に、メッセージをお願いします。
今は少子化の影響もあって、親と子供の距離感が近すぎるのではないかと思います。親と子供の距離感をもう少し離すために、留学の1年間親元を離れることは、とてもよい出発点になると思います。ただ、そのときにスカイプで頻繁に話をしたり、頻繁にメールのやりとりをするというのは、とてももったいないことだと思います。1年間、日本のご両親のことを忘れて、留学先の生活にどっぷりつかることを考えたほうがいいですね。
また、AFSを通して海外に行きたいという気持ちや情熱があるのであれば、先生や親の言葉を無視してでも、自分の情熱やエネルギーが向く方向に素直に、行きたいところに行くのがいいのではないかと思います。
この記事のカテゴリー: AFS体験 その後の進路・活動 アメリカ
この記事のタグ : 活躍する帰国生