中南米に高校留学経験のある大学生ボランティア2名で座談会を行いました。
日本ではまだまだ情報の少ない地域ですが、経験者からその魅力をたっぷり語ってもらいました。
座談会参加者:
萌… コスタリカ派遣。中部のオロティナに滞在
美奈… パラグアイ派遣。東部のシウダー・デル・エステに滞在
中南米はどんなところ?
-どうして中南米の国を選んだんですか?
萌: 実は中学3年生のときにチェコ派遣で留学が内定しました。でも、もう1回、たくさん選択肢がある中できちんと選ぼうと考えて、高校1年生で受け直したんです。その間に母の知り合いに勧められたことや、軍隊がないと知ったことが、コスタリカを選んだポイントになりました。平和憲法は日本にしかないと思っていましたが、こんな国が他にあったんだ!と思いましたね。
美奈: 私は英語圏に興味があったのですが、応募時期が遅かったので英語圏の募集は終了していました。それでAFSのパンフレットに時間がゆっくり流れる国と書いてあるところに惹かれて、パラグアイを選びました。
-実際に配属されたのはどんな町でした?
萌: 首都サンホセから40キロぐらい離れた田舎町でした。治安が悪いと感じたこともありませんでしたし、コスタリカ自体がアメリカ人にとってのリゾートという位置づけらしく、観光客も結構いましたよ。ただ海が近いので湿気もあって、かなり暑かったです。
美奈: 私は首都アスンシオンからバスで5時間ぐらいの、橋を渡ったらすぐブラジルという国境の町でした。言語や人も交じっていて、ポルトガル語もよく耳にしました。気温は高いのに湿気がなくて、気持ちいい暑さでした。
-ホストファミリーはどんな家でした?
萌: うちはすごく庭が広くて、そこに家族と親戚が5世帯一緒に住んでいました。書類には4人家族だと書いてあったのに、着いたらこどもが次から次へとでてきて「この子は誰だろう?」って(笑)。あと、いとこ同士が親友だったりして、日本に比べて親戚が近い関係なんだなと思いました。
美奈: うちは家族でレストランを経営していました。庭も広かったし、プールもありましたよ。
萌: 学校のある日は7時か7時半に登校して、お昼にはご飯を食べに家に戻って、また16時か16時半まで学校で過ごします。
美奈: 長いね!パラグアイの学校は半日ぐらいで終わります。12時には家に帰って、13時から15時ぐらいまでたっぷりシエスタ(昼寝)をとります。
萌: 私も中南米は早く学校が終わるイメージだったのですが、コスタリカは意外と長かった(笑)。
-シエスタの時間は、本当に町中みんな寝ているんですか?
美奈: うーん、自分が寝ていたのでわからないですけど(笑)、レストランもその時間は閉めて、パパもママも寝ていました。起きてから5時から6時ぐらいはお茶の時間で、外に椅子をだして、テレレっていう冷たいマテ茶をみんなで回し飲みしてのんびりします。その分、夕飯は8時半から9時ぐらいと遅めでした。
萌: 寝ているか、食べているかだね(笑)。
美奈: ほんとだ(笑)。でも、その夕方のお茶の時間は大事にしていましたね。家族全員集まって雑誌を読んだり、明日は何食べようかって話したり。
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