帰国生インタビュー 四方敬之さん
今、私は総理官邸で国際広報室長を務めていますが、この仕事はまさしく異文化間のコミュニケーションの仕事です。コミュニケーションを行うときに重要なことは、相手がどのような思考回路で、どのような視点で物事を考えているのかを理解することです。
今、私は総理官邸で国際広報室長を務めていますが、この仕事はまさしく異文化間のコミュニケーションの仕事です。コミュニケーションを行うときに重要なことは、相手がどのような思考回路で、どのような視点で物事を考えているのかを理解することです。
私のホストマザーは看護師でしたが、仕事をしながら、彼女自身の子供のことも私のことも世話をしてくれました。仕事をしながら子供も育て、生き生きと働いている姿はとても印象に残っていて、彼女と仲良くなれたことが、色々な意味で今の私に影響に与えていると思います。
AFSの仲間は、異質なものに対するオープンな心や、コミュニケーションを大事にしてきちんと意見を言うという共通点があります。それは高校時代の1年で身に付けた、目に見えない宝だと思いますね。
AFSでの体験はその後のキャリアに全部生きていますね。直截的なのは、アメリカ史を専門とし、アメリカ研究をやっていることです。17~18歳という、未熟で柔軟性がある年頃に色々な地域の方と出会うと、影響を受けないわけはないですよね。
AFSは本当に歴史の古い団体ですから、世界中の思わぬところで「元AFSです」というリターニー(留学経験者)に出会うわけです。初めて会話をするはずなのに、もう既に10も100も会話をしたような関係まで一気にいけるというところが、AFSで留学した一番のメリットですね。
大学生での留学と、高校生での留学で決定的に違うのは、留学期間中のライフスタイルだと思います。高校生は家族と寝食を共にして、学校に行けばクラスがあって、クラスメートと深く関わっていくので、関係が非常に濃くなります。
私の周りにも留学に行こうか行かないか迷っている人がたくさんいます。その友達にも、絶対留学には行くべきだと進めようと思います。そして、この経験を生かして、将来も海外で仕事ができるようにこれからも志高く頑張って行こうと思います。
この先私が生きていく中で、この留学が自分をどう変えたのかいずれかは知ることになり、それは私の人生を形作る要素として欠かせないものになると思う。それが、AFSが生涯学習である理由だと思う。私はこの後一生この経験について忘れないだろうし、ずっと人々に語り続けると思う。
DCの1番の魅力は、世界の文化・民族が集まっている多文化主義の場であるということです。DCは特別に移民の割合が多く、また大使館が集まる場所であるため世界各地から来た幅広い民族が共生しており、個々が他の民族や文化を尊重し合い認め合って生活しています。