【実施概要】

  • 日程:2018年8月13日(月)〜8月16日(木) 3泊4日
  • 会場:京都府立るり渓少年自然の家(京都市)
  • 参加対象:国内在住の中学2年生~高校3年生および年齢該当者で、異文化交流に興味と意欲を持ち、集団生活に心身ともに適応できる方(国籍は問わない)
  • 参加費:25,000円

2018年度京都キャンプは「Next Step」をコンセプトに掲げ実施しました。日本人中高生、留学生に関わらず、参加者一人一人が様々な価値観に触れ、国際交流を体験することで次につながる一歩を踏み出すきっかけのキャンプになればと想いを込めました。参加者の背景はそれぞれです。すでに明確な目標を持っている中高生には、その目標を公言することでモチベーションを上げてもらおうとしました。そしてその発言により、全く将来が想像できないという中高生にも刺激を与えることができるのではと考えました。

今年度のサマーキャンプは留学生13名、日本人中高生39名、学生スタッフ17名、社会人スタッフ3名の総勢72名で行いました。
参加者を3つのグループに分けそれを基本班とし、4日間を共にしました。中高生という多感な時期の生徒にとっては、国籍、年齢、性別が異なるのに対等の関係で接するというのは、大変勇気のいることだと思います。

1日目、集合場所に続々と集まってくる参加者たちの顔は緊張で強張っていました。その日の夜に行った肝試しで少し緊張がほぐれ、班内におだやかな雰囲気が流れ出しました。

2日目、運動会や飯盒炊爨をなどの体を動かすアクティビティを通してぐっと参加者同士の距離が縮まりました。昼食時に話す参加者の声が格段と大きくなっていることに気がつき大変驚いたのと同時に、スタッフを含め皆が仲良くなっている姿を見て本当に嬉しく感じました。
夜には個人の特技を発表する時間を設けました。一人で歌を歌ったり、リフティング、オタ芸、ピアノ、ダンス、器械体操等、様々な分野の特技を披露してくれました。学校では恥ずかしくて人前には出れないが勇気を出せたという声を多く聞くことができました。

3日目、キャンプの終わりが見え出す頃。参加者同士の考えを知るためのディスカッション、キャンプの思い出を形に残す写真立てデコレーション、キャンドルファイヤーなど、これまでのキャンプの出来事を振り返るプログラムがたくさんありました。
留学生が母国について紹介をするプログラムでは、彼らの生き生きとした姿が見受けられました。国際交流に興味があり、このキャンプに参加している中高生にとってはとても興味深いものであったと思います。

夜に行ったスピーカーズコーナーでは、たくさんの参加者がキャンプへの思いや、感じたことを皆の前で語りました。「本当は人前に出るのはすごく怖いけれど、みんなが勇気を出しているのを見たら、私も頑張れそうな気がした。」「今まで目標はなかったけれど、絶対に高校生のうちに留学しようと思った。」等、参加者の声が聞けたことで、今まで準備をしてきたスタッフも報われた気持ちになったのではと思います。

4日目、フェアウェルディスカッションでは各班、キャンプ参加前後での自分自身の変化、今後の目標、そして各班の誇れるところなどを話し合いました。話し合いのまとめをひと班ずつ発表する際には、サプライズでスタッフへ色紙をや歌をプレゼントしてくれる班もありました。

参加者は帰りのバスに乗り込みながら口々にまだ帰りたくない、もっとみんなと一緒にいたいと言っていました。新たな仲間と経験を手に入れ、充実した表情で再会を誓い合う参加者はとてもたくましく見えました。

コンセプトである「Next Step」の意味を参加者に深く理解してもらえたと感じたのは3日目に行ったディスカッションです。18人ほどの班に分かれ、キャンプに来るまでの思い、実際にキャンプに参加してみて感じたこと、将来の夢等を班内で話し合いました。初日には互いに緊張して、一言話すので精一杯だった参加者同士が熱く夢を語り合う姿が印象的でした。「今よりももっと成長したい。」という声を聞けた時には熱いものがこみ上げてきました。

私たちの目標は参加者に次のステップに進んでもらうことでした。中には具体的に「次」をイメージできない参加者もいましたが、このキャンプに参加したこと自体が意味のあることだと考えています。このキャンプで得た感情、体験、仲間はきっと彼らの今後に何らかの影響を与えます。そういう意味で私たちの目標は確かに達成されと思います。

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