【実施概要】
- 日程:2017年8月7日(月)〜8月10日(木)
- 会場:千葉県立鴨川青年の家(千葉県鴨川市)
- 参加対象:中学3年生~高校3年生および年齢該当者で、異文化交流に興味と意欲を持ち、集団生活に心身ともに適応できる方
- 参加費:33,000円
昨年度は千葉県の君津市で行いましたが、今年度は千葉県鴨川市にて開催致しました。
留学生34名、日本人中高生は72名、ボランティアスタッフ35名(社会人スタッフを含む)の計141名が参加しました。台風の接近により開催が中止・短縮となる支部もある中、1日目はあいにくの雨天となりましたが、無事4日間の日程を終了することができました。また、今年度はNHK Eテレ「Rの法則」が密着して取材をしており、キャンプや留学生のもつ力をより多くの方に広報するきっかけをいただきました。
今年度キャンプテーマは「CamPalette(キャンパレット)」。CampとPaletteを掛け合わせたテーマとなっており、この3泊4日を、キャンプというパレットを通じて自分の色(個性)を再発見し、他人の色(自分以外の人の個性や文化の違い)を認めあうきっかけの場とすることを目標としました。
1日目はパイレーツオブカリビアンの世界を演出しながら、施設を巡るウォークラリーを行いました。初日ということもあり緊張していた参加者もすぐに打ち解け、アクティビティを共にする中でお互いの自己紹介なども行うことができました。
2日目の午前中はディスカッションを行いました。今までの自分を振り返ることで、テーマでもある「パレット」(キャンプ)の中で自分の色はどんな色なんだろう、個性って何だろう、など、言語や育った環境の壁を越えて話し合いました。
昼食の前後では運動会を行い、体を動かしたり水鉄砲を用いたゲームなどを行ったりして、班での団結を一層深めることができました。
その後午後の時間を使って国際理解を促進するアクティビティを行いました。ここでは留学生がブースを持ち、日本人参加者に自分の国の言語や文化について紹介することで、お互いの国について知り、より一層の相互理解の促進の場と致しました。
夜にはダンスパーティーを行い、世界各国の音楽を流し恥ずかしさを捨てて盛り上がりの時間を共有することで、なかなかコミュニケーションをとることが得意でない生徒たちも打ち解けられるきっかけの場となりました。
盛りだくさんの2日目を終え、3日目の午前中は新しい班でのウォークラリーを行い、午後にはタレントショーを行いました。ここで新たな価値観や考えに出会い、ここまでの2日間では知れなかった一面を知ることによって参加者の視野を広げることが出来ました。
夜にはキャンプファイヤーを行いました。火を全員で囲いながら3日間を振り返る中で涙する多くのスタッフ・参加生の姿は、たった4日間という短い時間であってもこのイベントでの出会いや活動がそれぞれの参加者の何かを変化させていることの証明であると思わされました。
4日目はディスカッションと閉会式を行い、キャンプ4日間を振り返りながら、自分たちが世界平和を構成している一員であること、これから1人1人が出来ること・やりたいことについて熱く語りあいました。
この4日間で中高生と留学生にとって一生の思い出を作ること、そして国境を越えた絆を作ることができました。また、異なった価値観を認め、自分自身の姿をも見つめなおすことで参加生それぞれの未来につながる活動になったと思います。今年のキャンプのキーワードである「出会い」と「未来」を意識し、4日間すべてのプログラム一つ一つに意味をもたせました。そのうえで、参加者により充実したキャンプにしてもらうために、新しく試みたことがいくつかあります。
まず、留学生が母国について紹介するアクティビティにおいて、昨年度はスピーチをするという形でしたが、今年は国についてまとめた模造紙を使ってプレゼンテーションをするという形をとりました。留学生が自ら作成した模造紙にはそれぞれ個性がみられ、母国の良さが詰まっていました。
さらに、発表はブース形式で行いました。これにより留学生と日本人参加者との距離も縮まり、発表後の質疑応答の時間にはたくさんの質問が飛び交っていました。
国によって違う文化や留学生の母国でのくらしなど、インターネットの情報ではなく留学生の声だからこそ得られるものが多くありました。このアクティビティでは、日本人と留学生だけでなく、留学生同士も国境を越えた異文化に対する理解を深められたのではないかと思います。
また、「話す」ということに焦点をあてた「トーキングフェスティバル」というプログラムを新たに盛り込みました。話すことを楽しみ、その中で新たな「出会い」をして欲しいという思いから生まれました。
内容はゲームからディスカッションまで幅広く行い、留学生も一生懸命に日本語を使って取り組んでいました。
ゲームやディスカッションには「未来」を連想させるお題を入れ、未来について考える時間をつくりました。これによりプログラムを通して感じ取ってほしいメッセージを伝えました。
▼参加者の感想
☆中高生
- キャンプに来てよかった!本当に人生が変わりました。ありがとう。
- 留学して、ここで出会った留学生のように自分の国のことを多くの人に伝えていきたい。
- 最高の出会い。人生の中で1番楽しかったです。来年も絶対帰ってきます!!!
☆留学生
- 最高の思い出と仲間ができた。またにほんがすきになった。
- Camp forever,I teach about this camp for my country friends.
- LOVE Camp!!!LOVE AFS!!!
この記事のカテゴリー: 国際交流キャンプレポート