【実施概要】
- 日程:2016年8月8日(月)~8月11日(木)
- 会場:ふくべの里粥川バンガロー村(岐阜県郡上市美並町)
- 参加対象:中学3年生~高校3年生および年齢該当者で、異文化交流に興味と意欲を持ち、集団生活に心身ともに適応できる方
- 参加費:23,000円(現地集合は21,000円)
今年度はテーマを「OPEN」としました。
この3泊4日のキャンプの中で日本人学生、留学生が互いに積極的に国際交流をし、外の世界に触れることの素晴らしさを感じ取ってもらいたいと思いました。
それを円滑に行うための準備として「心を開いて相手を受け入れる」ということを意識するよう心がけました。
キャンプ場到着後、初めて顔を合わせる参加者(以下:キャンパー)の緊張をほぐすためにアイスブレーキングとして簡単なゲーム(人間知恵の輪、新聞乗りゲーム)をしました。
その後11人程度のグループに分かれてカレー作りをしました。東海国際交流キャンプでは食事作りは火を起こすことから始まります。火付けに苦労する姿も見られますが、それをグループの仲間と共有し乗り越えることもよい経験だと考えています。
夕食後は広場で手持ち花火をしたり打ち上げ花火を見たりして、留学生に日本の夏を楽しんでもらいました。
朝は7時起床、7時半からラジオ体操をして1日をスタートさせます。ラジオ体操ではキャンパーを楽しませるため、例年スタッフが何らか仮装をしてキャンパーの前で体操のお手本を見せています。今年もスタッフの奮闘がキャンパーの笑いを誘っていました。
2日目午前のアクティビティは風車づくりでした。牛乳パックや割りばしを材料に、みんながそれぞれの風車を作っていました。ある留学生は「見て!ぼくが作ったんだ!」と誇らしげに風車を見せてくれて、喜んでもらえてとても嬉しかったことを覚えています。
昼食は流しそうめんとみたらし団子でした。100人規模ゆえに、全8グループで時間配分を考えながら2グループずつローテーションで流しそうめんを楽しみ、待ち時間はみたらし団子を作って食べました。流しそうめんではキャンパーが退屈しないようにミニトマトやウズラの卵、モモなどを流す工夫をしました。
午後の自由時間ではキャンプ場内の川に入りました。予想以上に冷たい水に、キャンパーの叫び声がよく聞こえました。このとき、スタッフはキャンパーに危険がないようにしっかりと見張りをしました。
夜はキャンプ場の位置する美並地方の伝統である美並太鼓の演奏を美並太鼓保存会の方々に披露していただきました。広場に大きな太鼓がたくさん並べられ演奏が始まると、キャンパーは真剣に、興味津々な様子で聴いていました。演奏後はキャンパーが太鼓を打つ体験をさせていただき、ほとんど全員が太鼓を演奏することができました。このとき、留学生も含めてほとんどの子が持参した浴衣や甚平を着て、日本の文化を体験していました。
3日目はキャンプ場を出て少し離れた施設まで散策する、オリエンテーリングをしました。オリエンテーリングは散策コースの中にクイズやミッションを設定し、各グループで考え、楽しみながら行いました。暑い日差しの中歩くため、提供して頂いたお茶を飲んで水分補給をしっかりと行いました。集落センターという施設で昼食をとったのですが、昼食の際、留学生や日本人学生関係なくグループを作ってともにご飯を食べている姿を見て、この3日間でキャンプのテーマである「OPEN」を意識できているのではないかと思わせられました。
キャンプ場へ帰ってきてから自由時間、夕食を経て、みんなが待ちに待ったキャンプファイヤーが始まりました。キャンプファイヤーはまず点火の前にタレントショーといって各グループがそれまでに自由に準備してきた歌やダンス、劇などを発表する時間があります。どのグループも短い練習時間の中でよくここまで仕上げられたな、と感心するものばかりで、ひたむきな姿に感動しました。全部のグループが終わった後はキャンプファイヤーの点火式があり、その後、参加者とスタッフ全員で燃えている組木を囲い、歌に合わせて踊ったり、アップテンポの曲になると走り回ったり、思い思いにこの3泊4日を昇華させていました。
最終日は写真を撮ったり、連絡先を交換したり別れを惜しむ姿が見られました。泣いて別れを惜しむキャンパーもおり、楽しんでもらえて本当によかったと感じたことを今でも覚えています。
「次も絶対参加するね!」という言葉ほど嬉しい言葉はありませんでした。
4日間を通して、OPEN作戦大成功だ!と感じました。ボランティア、参加者、留学生のいずれの視点から見てもテーマ「OPEN」を意識できていたと思います。
約20人のボランティアに必要なものはチームワークであり、私たちは心を開いて互いの意見を受け入れるように努めました。私は今回代表を務めさせていただきましたが、至らないところだらけで周りのスタッフの力を大いに借りることとなりました。みんなで助け合えたからこそ良好な関係を築き、楽しいキャンプを作り上げることができたのだと思います。
また日本人参加者はキャンプの応募動機に「国際交流がしたい」としていた通り、積極的に留学生と関わろうとする姿が見られ、留学生は日本人学生の輪の中に入り日本語での会話を楽しんでいました。ですので、積極的に交流をするという目標は達成できたのではないかと思います。
それぞれがそれぞれのテーマの意味を解釈し、4日間を大切に過ごせたことでしょう。その結果、この先の人生でも活かせる術を身につけることができたのではないかと思っています。
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