パラグアイを選んだ理由の中に、びびっときたというのがあります。私はパラグアイのことを何も知らなかったからです。でもそれは、来てみて恥ずかしいことになりました。パラグアイの人たちは日本のことをよく知っていたからです

rep20150916_par01

ありがとう、といって手を合わせお辞儀をされた時、すごく嬉しかったです。アニメ好きがたくさんいて語ってくれることも、カラオケや盆栽などパラグアイにある日本語を見つけた時も、文化を知ってもらえていることが嬉しかったです。だから、来てからはもっとパラグアイのこと、もちろん他の国のことも、そして日本のことも知りたくなりました。

嬉しいことがあるたび、ここに来てよかった!!と思います。絵を描いてくれた友人、伝統的おやつMbeyuを食べたことがないと言ったらすぐに買ってくれた友人、現地語のグアラニー語を教えてくれた人たち、目があうとウインクしてくれる先生、「会いたかったよ!」と抱きついてくれたいとこ。
毎日小さな、ときどき大きな嬉しいことが私の心に溜まっていきます。そして何をするときも、何があるかな、何を見るかな、とわくわくするのです。

考えさせられることもありました。パラグアイには私のクラスメイトや家族のように大きな家に住み、服をいっぱい買って指輪やブレスレットでおしゃれを楽しむ子がいれば、裸足でバスに乗り込み、マリア様の印刷されたカードを売る子がいます。
クラスメイトのアルゼンチンへの対抗心も見ました。彼女は親切に、それが戦争のためであることを教えてくれました。

また、いろいろな違う国の人と友達になれて、いかに自分が日本に閉じこもっていたかを知りました。
今私は島から飛び出して、全く別の世界にいます!!もっと文化を吸収して、もっともっと知って、見て、考えて。あと半年、パラグアイでそんな「留学」をしていきたいです。

rep20150916_par02
学校の友人たちと。白い制服は特別な行事にのみ着用、いつもは上の白ポロシャツに青ジーパンか体育着(黒Tシャツとジャージ)で登校。この日は土曜日に集まって、毎年恒例らしい行進パレードがあった。男子鼓笛隊(鼓のみ)、女子バトン隊と一緒に公園から学校まで歩いた。その後、学校前で国家と校歌を歌い、校内で昼食をとり解散。日本の夏祭りのように、パラグアイの伝統のダンスの発表があり、伝統料理のテーブル屋台が並んだ
rep20150916_par03
Salto Cristalへの一日バス旅行に參加。滝にたどり着くまで、丘を歩いて歩いて、森に入って崖をおりて、川や岩を裸足になって渡った。留学生と観光客とパラグアイ人で旅行好きの人たちとおしゃべりやおやつを楽しみつつ向かった
rep20150916_par04
休日はよく、うちから近いおばあちゃんの家に行って彼女のごちそうをみんなで食べる。たいてい大きな肉料理、マンディオカとジュースか炭酸。この日は遠くに住んでいるおばさんといとこが2人来た。パラグアイの人たちは自撮りが得意なので、いとこもフロントカメラのない私のカメラをさっとかざしてきれいに撮れる。ピースはせず、ポーズを取るならグッジョブ。特に掛け声はなく、掛けるなら「ウイスキー(お酒の)!」

2015年7月 パラグアイより
AFS62期生/公益財団法人設立記念奨学生 谷口楓

▼帰国後のレポート 夢のような一年

▼高校生・10代の年間留学プログラム
パラグアイ年間留学情報 パラグアイ国別情報


この記事のカテゴリー: パラグアイ | 年間留学体験談