パラグアイを選んだ理由の中に、びびっときたというのがあります。私はパラグアイのことを何も知らなかったからです。でもそれは、来てみて恥ずかしいことになりました。パラグアイの人たちは日本のことをよく知っていたからです
ありがとう、といって手を合わせお辞儀をされた時、すごく嬉しかったです。アニメ好きがたくさんいて語ってくれることも、カラオケや盆栽などパラグアイにある日本語を見つけた時も、文化を知ってもらえていることが嬉しかったです。だから、来てからはもっとパラグアイのこと、もちろん他の国のことも、そして日本のことも知りたくなりました。
嬉しいことがあるたび、ここに来てよかった!!と思います。絵を描いてくれた友人、伝統的おやつMbeyuを食べたことがないと言ったらすぐに買ってくれた友人、現地語のグアラニー語を教えてくれた人たち、目があうとウインクしてくれる先生、「会いたかったよ!」と抱きついてくれたいとこ。
毎日小さな、ときどき大きな嬉しいことが私の心に溜まっていきます。そして何をするときも、何があるかな、何を見るかな、とわくわくするのです。
考えさせられることもありました。パラグアイには私のクラスメイトや家族のように大きな家に住み、服をいっぱい買って指輪やブレスレットでおしゃれを楽しむ子がいれば、裸足でバスに乗り込み、マリア様の印刷されたカードを売る子がいます。
クラスメイトのアルゼンチンへの対抗心も見ました。彼女は親切に、それが戦争のためであることを教えてくれました。
また、いろいろな違う国の人と友達になれて、いかに自分が日本に閉じこもっていたかを知りました。
今私は島から飛び出して、全く別の世界にいます!!もっと文化を吸収して、もっともっと知って、見て、考えて。あと半年、パラグアイでそんな「留学」をしていきたいです。
2015年7月 パラグアイより
AFS62期生/公益財団法人設立記念奨学生 谷口楓
▼高校生・10代の年間留学プログラム
パラグアイ年間留学情報 パラグアイ国別情報