十人十色、10人いれば10通りの留学生活があります。
僕は今、南米のチリで自分の留学生活を楽しみ、自分の蓄えとしています。ここでの経験や仲間が生涯かけがえのないものになることは間違いありません。

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チリに来てからのこの5カ月間で多くのことを体験しました。何より大きいのはもちろん日本語の通じない、見知らぬ地に来たということです。
さらにチリの公用語はスペイン語であるうえ、英語が通じる人も数少なく、僕のホストスクールでは英語教諭しか英語を話せる人はいません。はじめは友達と会話をすることもできませんでしたが、学校始まって以来初の留学生ということもあり友達はすぐにできました。今では会話もある程度はできるようになり、フットボールなどを楽しんでいます。

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地元のスイミングチームから大会に出場

しかし、1年間の留学生活では様々なことが起こりえます。僕の場合、大した被害はなかったものの、2度にわたるマグニチュード8前後の大地震と3度の津波からの避難や、避難中の人助けを体験しました。
当時は到着から1か月と少しで町に鳴り響くアラートからは「TSUNAMI」という言葉しか聞き取れずかなり不安でした。4か月が過ぎた今でも余震は続いています。
しかしこの震災が自分に大きな変化をもたらしたことも事実です。避難の際多くの人が見知らぬ人を支え合い励まし合っているのを見ました。僕自身も老人を負ぶって高台へ避難するなど日常ではできない体験をしました。さらにこれをきっかけとして日常の中でもちいさな人助けを行うようになりました。

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学校代表で町の大会に出場。リレーで初優勝

僕はこれまでの留学生活の中で「自ら挑むこと」を学びました。うまくいかないならやり方を変えればいい、つまらないなら違うことを始めよう、少しでも考えが浮かんだのならすぐに取り掛かろう。今僕は、やらずに後悔するなら、やってから後悔しようと考えています。無論、後悔しないのがベストですが失敗が怖いから何もしないのは、何より情けないと思います。失敗したなら反省して次に活かせばいいだけの話です。
僕は残り6か月の留学生活を、日本ではできないこと、今までにやったことのないことに自ら挑戦する、挑戦の毎日にしようと思います。

2014年8月 チリより
AFS61期生/広島市高校生交換留学生奨学生 関野政太

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