AFS体験では、日常的に異文化に触れる、異文化だと感じる体験を通して、参加者のみならず、周りにいる人々の物の見方や態度をも変化させていきます。
AFSプログラムの特徴
1. 変化を生み出す
2. 教育目標がある
AFSプログラムでは、参加者やホストファミリーが体験を通して目指すべき教育目標を設定しています。ボランティアは、その目標を達成するために個々に寄り添いながらサポートします。
3. 体験を学びに深める構造
異なる文化をまるごと体験し、その生活に浸かることは、生活体験プログラムの大きな特徴です。しかし、ただ体験しただけでは、十分な教育効果は望めません。AFSプログラムでは、異文化体験を学びの機会に深めていけるよう、サポート体制やオリエンテーション、定期的な振り返りなど、カリキュラムとして包括的な構造を整えています。
4. 教室の外で
勉強や学びは、学校や公的機関の中だけにあるものではありません。AFSは校舎のない学校に例えられることもあるように、プログラム中に起こる様々な体験、アクティビティ、ディスカッションなどが、教室の外、つまり日常的で身近な環境下で行われています。
5. 実体験を伴って
AFSは、実体験を伴う学びに勝るものはないと考えています。参加者を新しい世界に飛び込ませ、彼らがその中で成長していけるよう支援します。参加者は、新しいことを試したり、観察によって行動を変えながら、学びを深めていきます。
6. 生涯にわたって
AFS体験は、生涯にわたり影響を及ぼし続ける「学びの旅」でもあります。プログラムの期間が終了しても、体験を種とした学びは継続されます。また、多くの帰国生は、ボランティア、ホストファミリー、他のプログラムに参加するなど新たな機会を得て、さらに学びを深めていきます。
AFSの理念
AFSの目的
AFS は国際的なボランティア団体であり、営利を目的としない民間の組織である。
より公正で平和な世界の実現に必要な知識、能力、理解力を多くの人びとが身につけるため、さまざまな異文化と接する機会を提供することを目的とする。
AFSの基本的価値観と立場
多様性に満ちた世界において、平和と相互理解の推進のため行動する、責任ある地球市民を育てようとAFSは考える。平和は常に、不正、不公正、偏狭な心によって脅かされる危ういものだと認めるからである。
AFSはすべての個人すべての国と文化に、それぞれの尊厳と価値があると確信し、その考えが広く確立されるよう努力する。そして、人種、性、言語、宗教、社会的地位の違いとは無関係に、人権と基本的自由が尊重されるよう、その実践を推進する。
AFS活動は人間の尊厳、違いの尊重、調和、感受性、寛容の精神という基本的価値観に基づいて行われる。
-1993年開催 AFS世界会議で採択