12月16日(火)、名古屋市の旭丘高校で在校生とYOSHI基金奨学生との意見交換会が行われました。
この意見交換会は、米国留学中の1992年にハロウィーンパーティーの訪問先を間違え、家主に射殺された服部剛丈君(AFS39期生)のご両親と、米国の高校生に日本の社会を見て欲しいと設立されたYOSHI基金の奨学生、そして剛丈君の通っていた旭丘高校の在校生が参加する形で毎年続けられています。
今年は旭丘高校からは生徒会を中心とした14名の在校生、YOSHI基金奨学生はAFS年間受入プログラムで長野県に滞在しているカリフォルニア州出身のベティさんが参加しました。
意見交換会のテーマは「安全な社会を作るには」。ベティさんはスピーチで、日本では銃の教育はあまり必要ではないけれど、銃社会のアメリカでは安全な社会をつくるために第一に教育が大切で、さらにお互いの意見を聞きコミュニケーションを増やすこと、法律をつくって強制するよりも社会全体が考えて内側から変えていくことが望ましいと述べました。
日本の高校生からは、隣家と離れて暮らす家族は身を守るために銃が必要な場合も米国にはある、という米国の事情に寄り添った意見や、カナダとアメリカを比較して、カナダでは銃器所持にライセンスが必要なことが銃による殺人事件の抑制に繋がっているのではないか、人を傷つけない使い方を訓練してはどうかなど様々な意見が出されました。
会の後半には名古屋米国領事館よりスティーブン・G・コバチーチ首席領事もご出席くださり、活発な高校生の意見を直に聞くことができて嬉しい、剛丈君の後輩となる若い世代の日米交流を活性化してほしいとお話しくださいました。
ベティさんはこの意見交換会の前後数日間、服部さんのお宅に滞在し、名古屋市長訪問なども行いました。来月2月に約10ヵ月の留学生活を終えて帰国予定です。
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