異文化・多様性理解を促すAFSの体験は地球規模の問題を解決するために必要であり、多くの帰国生たちが「人生における転換期になるかけがえのない体験であった」と述べているように、絶やしてはならない活動です。2022年はコロナ渦に追い打ちをかけるようにロシアによるウクライナ侵攻、燃料高や急激なインフレといった世界的社会・経済不安が市民生活にもおよび、AFS生を支える地域のボランティアやホストファミリーの方々にも影響を与えました。その結果、米国や欧州の多くの国でホストファミリー・ホストスクール配属が難航し、留学時期や留学先を変更したり、他の道を選択する派遣生が出ることになりました。このような留学生の配属先確保に関する厳しい状況は、AFSネットワーク内だけではなく、交換留学に携わるすべての団体に共通して発生しました。
2022年以降、AFS国際本部は各国AFS組織間の調整を行うと同時に受入体制の強化をはかっています。今後、万が一、受入国での配属が難航するなどやむを得ない事態が発生した場合には、AFSは他国への振替を含む代替案をご提案し、すべての派遣生の皆様にAFSの異文化体験をご提供できるよう最大限の努力をいたします。何卒ご理解をお願いいたします。