遂にフランスでの10ヶ月に及ぶ留学生活が終わりました。
まだフランスについた日を昨日の様に思い出せるほど、あっという間に過ぎた10ヶ月でした。そして掛け替えのない、素晴らしい10ヶ月でもありました。
フランスでの生活は私の視野を何倍にも広げてくれました。フランスの食生活、家族観、学校での生活など、日本では決して学ぶ事のできない事です。
良い例がフランスのバカンスです。フランスでは多くの長期休暇があり、それぞれのバカンスで私は様々な場所に行くことができました。
フランスにおいて、バカンスは日々の仕事や学校から離れた、家族や友人との大切なひと時です。南仏へ旅行に行ったり、スキーへ行ったり、多くのフランス人がそうしてバカンスを過ごします。そしてそのバカンスが終わると、また日常の仕事や学校に集中するのです。
こんなにもメリハリをつけて休むフランスのバカンスは私にとって衝撃的でした。フランスではバカンス中の課題などもありません。あくまで家族や友人と楽しむ時間なのです。この様なフランスならではの休暇への考え方を学ぶ事が出来て本当に良かったと思います。
そして学校生活でも学ぶ事は多くありました。例えば哲学の集会。私の学校では毎週木曜日の放課後に有志が集まる哲学の集会がありました。私も参加した事があり、哲学に興味がある高校生数十人が教授とひたすら哲学について論ずるのです。
まず有志の集会に何十人も集まる事に驚きましたが、やはりフランスではそういった哲学や文学に関する教育は進んでいると実感した時でした。
参加する生徒も皆思い思いに意見をぶつけていきます。こういった自由な議論を中学、高校のうちから受ける事で、このフランス独特の自由な雰囲気が生まれるのかとも思いました。
この様に、私のフランスでの生活は毎日が刺激に溢れ、とても充実したものでした。そしてこの大切な10ヶ月を常に胸に刻み、活かしながら今後も目標に向かって頑張りたいと思います。
AFS65期 フランス派遣 / AFSボランティア奨学生 川崎 健士朗
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