私が滞在した国はオーストラリアのタスマニアでした。最初タスマニアと聞いたときは場所もわからなかったので、「本島じゃないのかー。」と少し思いましたが、自分の知らない地域に行けてとてもうれしかったです。
成田国際空港で一緒に行く日本人の留学生と飛行機に乗りました。するとさっそく驚くことがありました。なんと私の席の隣の人がタスマニア出身の外国人の方だったのです!
私が緊張していると、「Why go to Australia?」と聞かれました。私はびっくりして一瞬戸惑いましたが、「To study English. And I will go to Tasmania.」と答えることができました。そのあとも質問されてとても緊張しましたが、私もその人の仕事や日本に来た理由などを質問することができ、会話が成り立った時はとてもうれしくて思わず顔がにやけてしまいました。出発初日から英語を話すことになったのにはびっくりしましたが、楽しかったです。
飛行機を乗りかえ、ついにタスマニアに到着しホストファミリーが待っている高校にバスで向かいました。
私のホストファミリーは家族全員で迎えに来てくれていて、笑顔でハグをしてくれました。ホストファミリーと会えたときは少し安心しました。
車でホストファミリーの家まで帰ったのですが、ホストシスターのドーブが日本語で折り紙に自己紹介の手紙を書いてくれていました。到着して間もなかったので不安だったけれど、その手紙をもらった時はとてもうれしかったです。
家について、ご飯を食べるまで時間があったのでホストシスターのジェマ、ドーブと一緒にトランプをしました。
2人は私にいつもやっているゲームをわかりやすいように教えてくれました。何を言っているのかあまり理解できていなかったので、最初はうまくできませんでしたが、二人に聞きながらやっていくうちにやり方がわかってきて勝てるようになったので楽しかったです。
私は二人にばば抜き、じじ抜き、スピードを教えてあげました。説明するための単語が全然わからなかったので電子辞書を使いながらカタコト英語で何とか説明することができました。説明が通じたときも本当に嬉しかったのですが、2人がこれらのゲームをとても気に入ってくれたことも、とても嬉しかったです。
しばらく一週間くらいは1日に各ゲームを10回ぐらいしました。
この日はホストファミリーにお土産の説明をしたり、一緒に過ごすにあたってのルールを聞いたりしたので、たくさん英語を話しました。電子辞書を使いながら会話をするのは大変でしたが、ホストファミリーも理解しようと一生懸命聞いてくれたのでとてもうれしかったです。
私は、1週間のうち2日間は現地の学校にジェマとともに通いました。
毎週金曜日は、日本の留学生とそのバディとともに現地の観光をする日でした。
学校ではブリアナとコーリーという友達ができました。ブリアナは日本のアニメが好きなので、その話をしたりしました。コーリーはスマホのアプリの話をしたりしました。うまく伝えられない時がほとんどなのに、二人とも一生懸命話を聞いてくれたし、私も二人が言っていることが分かったときはうれしかったです。連絡先も交換したので今でも連絡を取っています。
学校の授業時間割数は日本では1日6時間目までありますが、現地の学校では4時間目までで、1つの授業時間がとても長かったです。それに休み時間もたくさんあり、お昼休みには外でサッカーをしながらご飯を食べたりしました。
学校のつくりも日本とは全然違いました。授業でわからなかったところはジェマが教えてくれたので、英語での授業も理解することができました。
金曜日の観光で一番印象に残っているのは動物園です。
オーストラリアにしか生息しないコアラやカンガルー、そしてタスマニアにしかいないタスマニアデビルを見ることができました。カンガルーには餌を与える体験ができ、さわることもできました。
ジェマやドーブはとても優しくて、動物の説明をしてくれたし、お弁当も一緒に食べてくれたので、いろんなことを学ぶことができました。
週末はホストファミリーが洞窟やビーチに連れて行ってくれました。野生のワラビーをみたり、野外事ジムみたいなのを体験したりしました。
雨が降っていて、家にいる時は一緒に映画を観たり、アニメをみたりしました。
中でも一番印象に残っている場所はホストマザーとファザーが働いている船の中を見学したことです。その船はオーストラリア本土とタスマニアを結ぶ、とても大きな船でした。
スタッフしか入れないところにも連れて行って説明してくれたり、スタッフ専用の食堂でお菓子を食べたりしました。船にはあまり乗ったことがないので感動しました。
それと、休日にはホストマザーのアンジェラとは一緒に料理をしました。
現地の料理のレシピを作りながら教えてくれたので単語も覚えることができて、とてもうれしかったです。
私も醤油とみりんを日本から持って行っていたので、親子丼と煮物のつくり方を教えてあげました。煮物は家族全員がおかわりをしてくれて、ジェマは「I love Nimono!」と言ってくれました。とてもうれしかったです。
お別れの日はとてもつらかったです。私はもうしばらく会えないと思うと、泣いてしまいました。私が泣いているとホストファミリーも泣いていて、1か月間ありがとう!もう一度会いに来てね!と言ってくれました。そして、強く抱きしめてくれました。
私はとてもうれしかったけど、やっぱりさみしかったです。でも、たくさん思い出をつくることができ、留学してよかったと思います。
私が留学しようと思った主な目的と目標は「自分の視野を広げるため」、「英語で日常会話ができるようになりたい」、「外国人の友達を作りたい」でした。
現地ではホストファミリー、通学先の先生方や友達、AFSの外国人スタッフの方などたくさんの人とかかわることができ、いろんなところに行くことができました。なので、目標を達成することができたし、次の目標を立てることができました。
1か月間という短い期間はあっという間にすぎてしまいましたが、この1か月間で学んだことや経験をいかしていき、ホストファミリーや友達の関係をこれからも大切にしたいです。
-竹田彩夏
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